新しい年の長岡に寄せて
2023年1月21日、メディカル・ビット・バレーのコアスタッフが会する新年の宴にお招きいただきましたので、10時58分に弘前を後にしました。
およそ5時間30分の鉄道の旅です。
長旅のように思われるかもしれませんが、本を読んだり、スマホで音楽を聴いていると、あっという間に時間が過ぎていきますので、何の苦にもなりません。
それどころか、大宮で降りて、上越新幹線に乗るころには、また長岡の素敵な先生方やスタッフの方々にお会いできると思い、自然とワクワクして来るのです。
予定通り、16時23分に長岡駅に到着し改札を出ると、敏腕秘書の安達さんがわざわざお迎えに来てくれていました。
遠くから見ても伊達男と分かる安達さんの車で早速クリニックに向かいました。
途中、これまた若手俳優然とした倉科先生をピックアップし、クリニックに到着すると、土曜の診療を終えてカンファレンス室で休憩中の苅谷先生、松井先生、鈴木先生が私を迎えてくれました。
ひとしきり近況などを語り合ったところで部屋を見渡すと、壁に貼ってある1枚の大きなポスターに目が留まりました。
長岡の街を望む風景写真と見えますが、その青空の空間には大きな文字で“突破せよ!”と記してあります。
そう、メディカル・ビット・バレーは今年秋、長岡駅前に新たな医療施設を展開するのです。
そこではきわめて優秀で腕の立つ医師が診療にあたり、患者の皆様に幸せをもたらすという期待とともに、これまでにない大きな艱難が待ち構えているのかもしれません。
その艱難を、澁谷理事長は“突破せよ”と檄を飛ばしているのだろう、と推すことが容易にできました。
澁谷理事長はキャッチーなことばを繰り出して、人の心を掴むのが頗る得意でして、以前には“シナジー”ということばでスタッフをまとめ上げてきた実績があります。
これらのことばは実際、エール・ホーム・クリニックでも実践されて成果を上げているのですが、”突破せよ“、”シナジー“、いずれもスタッフ個々の力が優れていないと、目的を達成できません。
9人で突破すべきところを4人が力不足であれば、残りの優れた5人が疲弊してしまい、道半ばで斃れてしまいかねません。
また、2+2=4ではなく、8や10になる、あるいは3×3=9ではなく、18や27になるのがシナジーですが、これが2+-2=では0になってしまいますし、3×-3ではゼロどころかマイナスになってしまいます。
エール・ホーム・クリニックが短期間で現在のような成功を収めたのは、理事長の卓越したリーダーシップに加え、医師、メディカルスタッフ、クラークの皆様すべての力が一級であることに寄るのは、疑いありません。
来る駅前での新たな医療展開も、この”シナジー“で”突破“するに違いありません。
メディカル・ビット・バレーの皆様に心からエールを送りたいと思います。
さて、新年会にも少し触れなければいけません。
一次会は由緒ある料亭、かも川本館で、福を呼ぶふぐ会席に舌鼓を打ちました。
二次会は密室での歌合戦で先生方の美声に痺れ、三次会はこれまた老舗ジャズバー、クックテールくぼたで理事長と2人でしっぽりと、夜更けのカクテルを嗜みました。
一夜明け、帰路に着こうとホテルで旅仕舞いをしていたところ、なんと、澁谷理事長と安達さんが駅まで見送りに来てくれました。
澁谷理事長のこの細やかさと大胆さが、大きい仕事を成し遂げる所以と改めて感得しました。
弘前までの列車の中で、旅の心地よい余韻に浸ったのは言うまでもありません。