子宮頸がんワクチンとキャッチアップ接種
～接種開始するなら、9か月以内に～
子宮頸がんは、女性がかかりやすいがんの一つで、年間約11,000人が子宮頸がんを発症し、約2,800人が亡くなっています。好発年齢は、30歳代から40歳代ですが、近年は20歳代前半から増加傾向にあり、幅広い年齢層で注意が必要です。
近年はワクチン接種による予防が注目されていますが、まだ接種していない人や、接種を途中でやめてしまった人もいるのではないでしょうか。
公費での接種対象者は小学校6年生～高校1年生ですが、実は、現在高校2年生以上でも公費で子宮頸がんワクチンを接種できる「キャッチアップ接種」が行われています。
キャッチアップ接種の詳細は下記の通りです。
対象者 ：令和5年4月1日時点で26歳未満の女性
対象期間：令和7年3月31日まで
（現在高校1年生の方は公費対象ですが、高校2年生になってもキャッチアップ接種の対象者に該当します。接種を続けてください。）
このワクチンは基本的に3回接種するものです（初回接種年齢が15歳未満、シルガード9というワクチンを使用した場合は2回）。
初回接種から接種完了まで最短でも4か月以上かかります（初回、初回の1か月後、2回目から3か月後）。
つまり、1回目の接種を今年の11月末までに終えないと3回の接種を全て公費で行うことができません。実質あと9か月と少しです。
子宮頸がんワクチンはHPV16型・18型感染症を約90％予防することで、子宮頸がんを大幅に減らすことができると考えられています。また、高い忍容性が認められており、厚生労働省も積極的に接種を推奨しているワクチンです。
◇HPVワクチンのキャッチアップ接種に関する有効性・安全性のエビデンスについて
https://www.mhlw.go.jp/content/10601000/000871713.pdf
子宮頸がんワクチンは、子宮頸がんから身を守るための重要な手段です。
キャッチアップ接種を検討されている方、接種希望があれば令和6年度の前半までに接種を開始するようにしてくださいね。
ワクチンの種類は3種類あります。
詳細は下記をご覧ください。
