「時の流れに身をまかせ」ない!?
第28話「『時の流れに身をまかせ』ない!?」 - 運営部 安福 一郎 –
毎年この時期になると「今年1年、早かったですね」なんて声を聞きます。
しかも歳を重ねるごとに、時の経過が早まっているような気もします。
年ごとに1年経つのが早くなる現象。これ、どういうことなんでしょうね。
「ジャネーの法則」って、聞いたことがありますか?
19世紀フランスの哲学者ポール・ジャネーという人が発案したもので、「感じられる時間の長さは、年齢と反比例関係にある」のだそうです。
たとえば、1歳の子供にとっての1年は1分の1ですが、50歳の大人にとっての1年は50分の1ですね。人生のうち1年の占める比率が低くなればなるほど、自分が感じる年月は短くなる。1歳の子供と比べて、50歳の方は50倍速い時間を生きているという考え方です。
たしかに、子供のころは1年や1日がもっと長かったような気がするなぁ。
しかし、50歳を過ぎた今、1日はホントあっという間。
日々の営みは、気が付けば忘却の彼方です。
ここから先、時間は短くなっていく一方なんでしょうか。
なんだか絶望的な気持ちにもなってしまいます。
でも、そんな時の加速を緩めていく方法が、実はある。
それは「はじめての経験」をすることだそうです。
はじめて何かをする時って、いつもより時間が長いと感じたりしませんか?
新しいものに触れて、考えて、試行錯誤する。
チャレンジする機会を数多く持つことは、体感時間を延ばすことにつながっている、と言えそうです。
逆に、時間を早く感じることは、いろんなものに慣れてしまっている、あるいは、考えたり悩んだりしなくなることなのかもしれません。
僕は今年の10月、はじめての転職を体験し、はじめて、長岡の地に住むこととなりました。
この2カ月半は新しい発見とチャレンジの連続でしたが、そのおかげで、時の流れる感覚をリセットして充実した時間を過ごせている感覚になっています。
そう考えると、チャレンジすることは究極のアンチエイジングかもしれませんね。
来年もどんどん新しいことにチャレンジして時の流れに抗っていきたいと思っています。
皆様にとっても、来年が素晴らしい1年となればいいですね。
それでは、よいお年を!