エールホームクリニック

ドクターズコラム

マイコプラズマ感染症について

2024年11月26日

マイコプラズマ感染症は、近年、特に若年層を中心に流行が見られる感染症です。かつては「オリンピック病」とも呼ばれ、約4年の周期で流行する傾向がありました。最近では流行の周期が一定ではなく、今年の流行は8~9年ぶりといわれています。

この病気を引き起こすのは、マイコプラズマという細菌です。感染経路は、主に感染者の咳やくしゃみによる飛沫を吸い込むことや、感染者と直接接触することなどです。学童期や成人に見られることが多く、学校や職場など人が集まる場所での集団感染が起こりやすいのも特徴の一つです。

潜伏期間は2~3週間で、症状としては、発熱や乾いた咳、倦怠感などが挙げられます。特に咳は長引くことが特徴で、数週間続くこともあります。また、一部の人では肺炎に進行するケースもあります。

なぜ、この感染症が長引くのかというと、マイコプラズマは一般的な細菌とは構造が異なるため、通常の抗生物質が効きにくいという性質を持っているからです。そのため、治療には特定の種類の抗生物質を飲む必要があるし、治療には少し時間がかかることがあります。

日常生活で気を付けることとしては、十分な休養をとること、水分をこまめに摂ること、加湿器を使うなどして室内の湿度を保つことなどが挙げられます。また、感染を広げないためにマスクを着用することも大切です。

もし、咳が長引いたり、熱が下がらない場合は、早めに医療機関を受診しましょう。特に、学校や職場などで感染が流行している時期には、注意が必要です。

余談ですが、約8年の周期で発生する(?)ものを探してみたところ、ペルセウス座流星群がヒットしました。流星群自体は毎年8月に見れますが、星の動きが激しくなる(流れ星が多い)時間帯と、月明かりがなくなる(暗くなって流れ星がよく見える)時間帯が都合よく合うのは約8年に一度だそうです。前回の好条件は2021年だったので、まだまだ先ですね。

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