エールホームクリニック長岡(長岡駅前)のみ施術可能
イソトレチノイン(商品名 アクネトレント)
イソトレチノインはビタミンA誘導体の一種で、皮脂の分泌を抑える作用、毛穴の角化異常を改善する作用、アクネ菌に対する抗菌作用、抗炎症作用があり、重症ニキビに対して有効な薬剤です。欧米ではニキビ治療に必要な薬剤として 20 年以上の歴史があり、「ニキビ治療薬の切り札」とも言われています。
日本では通常の保険治療で改善しない重症のニキビで、医師が必要と判断し以下の注意事項や副作用について十分に理解された上での治療となります。
※日本では未承認の治療薬であり、医師が輸入し患者さまに処方することを除いて、患者さま個人が輸入することは禁止されています。
用法・用量
1日1回内服(食後)
20mg(1錠)/日で開始し、症状を見ながら適宜増減します。
治療期間
おおむね4~6ヶ月。
内服開始後、数週間は症状が悪化したと感じられることがありますが、薬による反応性の変化ですので、継続することで改善していきます。
施術を受けられない方
- 妊娠中、妊娠の可能性がある、妊娠希望、授乳中の方
- 15歳未満の方
- 肝機能障害、高脂血症の方
- うつ病その他の精神疾患で治療中で、症状が安定していない方
- テトラサイクリン系の薬剤(ミノマイシン、ビブラマイシンなど)を内服している方
- イソトレチノイン、トレチノイン製剤、ビタミンAでアレルギーを起こしたことがある方
- ビタミンA過剰症の方
- 大豆アレルギーの方(イソトレチノインには大豆油が含まれています)
副作用
重大な副作用:
妊娠している女性に投与すると流産や胎児奇形を引き起こすことがあります。
内服期間中と内服後1カ月は必ず避妊してください。
妊娠が判明した場合は、すぐに服用を中止し医師に相談してください。
その他の副作用
- 皮膚・粘膜の乾燥:口唇炎、口角炎、鼻出血、ドライアイ
- 赤ら顔、発疹、痒み
- 頭痛、筋肉痛、関節痛(高用量を内服した場合や運動中に発生しやすいです)
- 肝機能障害、脂質異常
- 脱毛
- 精神症状:うつ、自傷行為、自殺企図など
内服における注意点
- 必ず医師の指示に従い、用法・用量を守って服用してください。
- 内服中と内服終了後1ヶ月間は避妊を徹底し、授乳はしないでください。献血もできません。
- 処方された本人以外がイソトレチノインを服用することはできません。薬の管理には十分注意してください。
- 治療開始前、1ヶ月後、3ヶ月後に血液検査を行います。結果によっては治療を開始、継続できない場合があります。
- 薬剤費、血液検査はすべて自費になります。
〈血液検査料〉5,500円/回(税込み) - 副作用により治療が継続できなくなった場合でも返金はできません。
- 手術や他の美容施術(レーザー等)をご検討される際には、イソトレチノイン内服中であることを必ず主治医にお伝えください。
治療の流れ
1.適応と判断され、内服を希望される方は治療前に血液検査を行います。
2.血液検査の結果に問題がなければ、内服を開始します。
3.2週間後に一度診察においでください。
4.開始1ヶ月後に副作用の有無を確認するため、血液検査を行います。
5.その後は1ヶ月ごとに診察し、症状や副作用を見ながら用量を適宜増減します。
6.治療が終了した後は軽度再発することもあり、外用薬などによる再発予防のための維持治療が必要です。
7.内服終了後、症状の再燃がみられた場合は、2ヶ月以上の休薬期間後に2クール目を検討します。