服薬順守
薬はきちんと決められた通りに服用しましょう。過剰服用は副作用につながりますし、ステロイド薬(プレドニン)は長期服用している方が急に飲むのをやめてしまうと、体のステロイド不足が起こり体調不良(副腎不全)となったり,病気が悪化したりしてしまいます。
予防接種
免疫を下げる治療を行っているため、感染症に注意を要します。インフルエンザワクチン、肺炎球菌ワクチン等の不活化ワクチンは、感染しても悪化するリスクを下げる効果が期待できるため、接種することをおすすめします。ワクチンの種類(麻疹、黄熱病などに対する生ワクチンなど)によっては服用している薬のために投与できないことがありますので、ご相談ください。
妊娠・出産
病状が安定しており、腎臓や心臓などの内臓に大きな問題がないことが,妊娠を許可する条件です。また、使用している薬によって妊娠・授乳期間中も安全に服用できるものとそうでないものがあり、特にメトトレキサートやセルセプトは胎児への影響(奇形など)が報告されているため、妊娠を希望される前に中止する必要があります(メトトレキサートは、男性も配偶者の妊娠を希望された際にはあらかじめ中止します)。妊娠のご希望がある患者様は、あらかじめご相談ください。
食事
リウマチ・膠原病患者様の特別な食事はありません。バランスがとれた食事を摂ることを心がけてください。シクロスポリンやタクロリムスを飲まれている方はグレープフルーツの摂取を、ワーファリン内服中の方は納豆の摂取を控えなくてはいけません。メトトレキサートの服用日に葉酸の多い食事(青汁)や葉酸のサプリメントを摂取すると、効果が弱くなる可能性があります。
紫外線
全身性エリテマトーデスの患者様や皮膚筋炎の皮膚症状は、紫外線をたくさん浴びると悪化してしまうため、帽子や日傘、長袖などで直射日光を避けるように心がけてください。
喫煙
喫煙は、動脈硬化を進め、肺を壊し、がんのリスクを高めます。
口腔内衛生
喫煙と並び、歯周病は関節リウマチの発症に関わり、また口腔内の細菌の存在がベーチェット病の発症や悪化と関わっていると報告されています。口の中の清潔を保つようにしましょう。シェーグレン症候群の患者様は、唾液量減少のため齲歯(虫歯)になることが多く、定期的に歯科受診しチェックいただくことをお勧めします。