笑顔が運をはこんでくる -チョロQ理論のすすめ-
いつも、ありがとうございます。
オリンピックが終わり、日本が海外大会最多のメダル数を獲得したニュースは私たちにたくさんの感動や笑顔を与えてくれました。 私の身の回りでも、4年に一度のオリンピック周期ではありませんが、昔お世話になった方と急に再会する運命的な出会いが続いています。互いに人生が一転も二転もし、新しいステージに進んでいるのを感じ取り、嬉しさとともに、大きな刺激を得ています。
大変なときこそ笑顔になろう
私は「笑顔」が大好きです。笑顔で人と接し、一日を過ごしていると、気分も身体も軽くなる感覚があります。
メディカルビットバレーでは「好きな仲間と、好きな場所でワクワク仕事して、サイコーの業績をあげる!」をテーマにしています。医師、看護師、医療スタッフ、事務スタッフの垣根をなくす「ワンフロア」の理念で、地域医療の維持・発展に貢献しようと日夜、努力しています。とはいえ、誰しも仕事に打ち込むほどに疲労します。そうすると、自然に「笑顔」が失われてしまうものですよね。
人が不機嫌になるのは仕方のないことだと思っています。けれども、仏頂面で働いていても損をするだけ。「笑顔」でいると得をすることがたくさんあります。 “ご機嫌な人”を装っていれば、人も情報も集まってきます。すると、いざ事を成すときやピンチに陥ったときに、協力者が現れ、局面を打開できるものです。「笑顔が運をはこんでくる」、私はいつもそう考えています。だから、自分の将来のためにも、大変なときこそ笑顔を心掛けてみませんか。
失敗を恐れない・咎めない「チョロQ理論」
私は「笑顔」を保つために、「失敗を咎めない」という姿勢で人と接しています。それは、自分に対しても当てはまるかもしれません。失敗を恐れない。
「失敗は成功のもと」「失敗は成功の母」「七転び八起き」「試行錯誤」。失敗してもその経験を次につなげて成功へ至る。これは歴史が証明してきた“事実”と断言しても差し支えないでしょう。問題なのは、失敗したことで「心が折れる」ことです。
失敗を成功につなげる秘訣、私が普段から実践している「チョロQ理論」をご紹介したいと思います。
チョロQとは、ご存知の方も多いとは思いますが、車体を後方に引っ張って、タイヤを回転させる力を利用してゼンマイを巻き、それを推進力に前進します。私は人の失敗も同じだと考えておりまして、一見すると後退していても、それは次の前進へ向かう推進力を己の内側にため込んでいるのだと。失敗が大きくて、後退すればするほど、前へ向かう推進力は強くなります。
注意しなければならないのは、強く後ろに引き過ぎるとゼンマイが切れてしまうということです。ギリギリを見極めてチョロQを引くことで、キャパシティの限界を押し広げ、最大のパワーを発揮できるようになります。 つまるところ、失敗を成功につなげるには「折れない心」が前提だということです。「それがあれば苦労しない」という言い分もわかります。私は自分の心を折れないようにケアするためにも大変なときこそ「笑顔が運をはこんでくる」と言い聞かせています。失敗が積み重なったり、大きな失敗を経験したり、そんなときこそ「笑顔」で前へ進む原動力をチャージしたいと思っています。
澁谷 裕之(しぶや ひろゆき)
医療法人メディカルビットバレー 理事長
新潟県長岡市生まれ。
弘前大学医学部卒業。
2020年4月に医療法人メディカルビットバレーを設立。
家庭医療専門医、プライマリケア認定医。
好きな言葉は「即断即決即実行」、「適材適所」。